マチ金の多重債務が急増 (2001.8.15)
その交渉と方法について
 今年の春ごろから、マチ金やヤミ金、システム金融(以下まとめてマチ金と呼ぶ)相手の相談件数が急増しており、若松会のスタッフは仕事を投げ打って対策に追われてきました。マチ金相手の交渉は、サラ金とは違って、なかなか一筋縄ではいかないところが多いので、気力、体力、知力が要求されます。
 マチ金でも、だいたい半分以上は素直に交渉に応じますが、残りのところは、電話の向こうの相手の声にただならぬ雰囲気を感じることがあります。
 少し前までは、マチ金は怖いものという意識があり、触れることさえ避けていたような気がします。10日で3割の利息などとは考えられない世界でした。年利に直すと約110割(10万円借りて利息だけ返し続けると1年で110万円払うことになる)という恐ろしい世界です。
 若松会では、現実にそのようなヤミの金融を相手に交渉をしているのです。これは、民商そして若松会という組織があるからこそできることであって、個人ではとてもできないことです。
 最初はすべてのマチ金にいちいち電話をし、交渉をしていました。そして和解のために相手を民商の事務所まで呼びつけて相談者を交えて直談判をしていたのです。しかし、これではお互いの時間の調整も含めて、電話での交渉に煩わしいものがあります。かなりの時間も費やさなければならず、仕事にも支障をきたします。 
 文書で通知する効果的な方法
 そこで若松会では、第一段階の折衝をFAXで通知する方法に切り替え始めました。このような文書は、相手方に対するプレッシャーもあってたいへん有効な手段です。途中の交渉は電話でのやりとりになりますが、たいていの場合は早い段階で和解にこぎつけることができます。
 和解文書の交換もFAXにしました。これで相手方の顏を見ることもなく、交渉を終えることができます。

実践者の知恵に学び、そして自ら果敢に立ち上がれ!
「景気はさらに悪化」という内閣発表の経済見通しを聞くまでもなく、若松会での相談者の動向にはその社会状況が縮図となって反映されています。
 もう先行きを想像する元気や希望すら失い、四面楚歌のように不渡り、倒産、任意整理、自己破産という抜き差しならない状況が私たち事業者に重くのしかかっているとしか言いようがありません。それが、一歩も踏み出すことができなかったり、あるいはひたすら手形・小切手などの決済のために奔走しなければならないという悪循環への引き金となっているのです。
 事業者の皆さん、そんな時こそ勇気を絞り意志を強くもって、民商のそして若松会の開かれた門をくぐってみてください。皆さんが一人で苦悩していても、症状はどんどん悪化していくばかりです。
 若松会に来れば「すべてが解決する」とは言いません。しかし、若松会には皆さんと同じ悩みを抱える事業者がたくさんいます。自らが多重債務に苦しんだ人、債務の保証人として辛酸をなめた人、図らずも自己破産の道を選択した人などさまざまです。
 もちろん、どこに問題解決の着地点を求めるかは最終的に皆さん自身の意志で決定すべきです。ただ、それぞれの問題にどう対処していくことが最善策なのかを知ることは、その先にある結果の如何にかかわらず皆さんの誇りを支える重要なポイントになるはずです。誇りさえ失わなければ、再生への道はずっとスムーズに開かれます。
 若松会には、その誇りを応援する無私の精神と知恵が集っています。

事務局より
 先日、警察から民商を紹介されたという埼玉の方から電話があった。
 新宿の貸金業者が貴金属やら金目になりそうなものを片っ端から持ち去って、10日で2割もの法外な利息を要求している。警察に相談にいくと、「刑事課は手が回らない。民商というところがあって親身に相談にのってくれる」という。今までまったく民商の存在すら知らなかったかたが、これをきっかけに民商・若松会とともにマチ金数社の解決に足を踏み出した。
 最近はマチ金、ヤミ金の相談がかなり増えてきて、若松会の4人のメンバーが相談にのり、多くを解決していきている。しかし、4人ではかなり手一杯で、もっと相談にのれる人を増やさなければ要求に応えられないというのが実情だ。当面、相談員を10名以上に増やし、将来的には支部単位でこうした金融相談にのれるようになることが望ましい。
 民商の各支部のみなさん、役員のみなさん、ぜひ若松会を見学に来てください。そこには厳しい不況、商売の中で多重債務に陥ってしまったかたの解決のドラマがあり、人間回復のドラマがたくさん詰まっています。(路)

相談者の内訳
 申立者  46人
 成 立   35人
 不 調 3人
 訴 訟   11人
 勝 訴    6人(400万)
 継続中    5人
 相談者  18人
 和 解   17人
多重債務・商工ローン対策会議若松会ニュース
は2ページ版でNo3を発行しました
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