サラ金・ヤミ金・マチ金・システム金融・商工ローン等、多重債務対策会議
若松会NEWS [No.3]2001年8月15日
夏の特大号
8月10日付の朝日新聞によると、昨年度の自殺者の統計が警察庁より発表され、40、50、60歳代が多数を占めており、原因として「負債」「倒産」問題の増加が目立っているという。若松会の相談者も毎回増加しており、悪質なマチ金やヤミ金の相談が増えている。これ以上犠牲者を増やさないためにも厳しい取り締まりが望まれる。
e-mail
若松会ニュースが創刊されて以来、各方面からの反響が相次いでいますが、元日本共産党新宿区議会議員の長谷川順一氏から次のような電子メールが寄せられました。
若松会ニュース創刊おめでとうございます。
「多重債務者が多重債務者にお金を貸すという奇妙な構図」は貴重な体験に裏付けされたお話ですね。
さて私は一昨年リタイアした元日本共産党新宿区議会議員です。7期28年の相談活動の中でサラ金、マチ金の件数も多数ありました。
最近では三井海上火災が東芝クレジットと組んだ法人一時払いの積立障害保険事件があります。関東財務局金融三課(当時)の担当官は、貸金業規制法になぜ過剰融資の罰則がないのかという私の質問に「過剰融資をしてリスクを負うのが業者ですから、過剰融資はありえず罰則はいりません」と答えていました。抜け穴だらけの法律と業者擁護の金融行政を正さなければ悲劇は繰り返されるばかりです。
若松会が社会正義のために今後奮闘されることを心から期待いたします。(長谷川順一)
マチ金から200万円の過払い金を勝ち取った
手記/山田勝男(仮名)
10万でもいい、20万でもいい、何とか金を作らねば……。高金利は容赦無しに襲ってきていた。利息は1カ月ゆうに50万円を超えている。
7月19日午後7時、初めて出席した若松会。会場には様々な人々がいた。「地方裁判所に訴状を出してきました」「再調停に持ち込みました」「過払い返還訴訟で勝ちました」
相談に来ていた債務者自らが計算を行い訴状を作成し、そして裁判所や相談センターに赴き、裁判を起こし、調停に持ち込んでいたのだった。
3社200万円の負債、毎月50万を越える利息
私の番がやってきた。会社としてはマチ金3社合計200万円にも及ぶ負債の報告。個人的にはサラ金2社。続いて給料未払いが続く創立当時からの社員Y子もサラ金の負債額などを報告。その後の展開は、私にとって信じられないほどの迫力で進んでいった。
「月曜日にマチ金に電話をかけて交渉します。小切手も止めなければいけませんから」
会長の声が力強く響いた。
個人で解決すべき問題には若松会はアドバイザーとしての立場を貫くが、個人で処理しきれない問題に関しては民商、若松会のスタッフが一丸となって対処する。
7月23日午前10時。若松会が各マチ金に電話連絡。3社とも和解に応じると返答。今まで金利を工面するためだけに奔走してきた日々はなんだったんだろう。
一瞬にして消滅した負債
翌24日午前11時。まずM社との和解交渉。
交渉は呆気なく終了した。50万円を借り、10日ごとに10万円の利息を払い続けていたM社から0和解を提案され和解書を交わす。一瞬にしてM社の一切の債務が消滅した。
同日午後2時。次のL社との和解交渉。
担当者が彼の裁量で出来る範囲は200万円までと言う。
私にとってハッキリ言って予想を越えた提案だった。
「日本全国の民商で勝ち取った和解金の中で、間違いなく最高記録だよ!」担当者が帰ったあと、スタッフが叫んだ。
7月31日、私とY子は裁判所の合同庁舎でサラ金相手に計4件の訴状、調停依頼を提出。
若松会に参加して、個人で裁判が起こせる! 個人で調停の申し込みが行える! そんな事実を現実として知った。
8月10日。最後のF社が和解金50万円を支払うことで和解成立。若松会に相談に来てから、アッという間に問題は解決してしまった。
全ての金融トラブルがこんなに呆気なく解決するとは思えない。が、ひるんでいては前進は無い事も確かである。
裁判所は怖いところだ、と思っていた私にとって私たちの主張を聞いてくれるところだと、新たな認識を得た。
何より今嬉しい事は頭の中がお金の算段から、本来の仕事を考えられるようになってきたこと。
あの7月19日が、エポックな日となりました。
民商、若松会の皆様、そして相談会で貴重な体験を聞かせてくださった皆様。本当に、本当に有難うございました。
10日で3割。1年で110割。10万円が利息だけで110万円に。この驚くべき数字を許してはいけない
マチ金の多重債務が急増
その交渉と方法について
今年の春ごろから、マチ金やヤミ金、システム金融(以下まとめてマチ金と呼ぶ)相手の相談件数が急増しており、若松会のスタッフは仕事を投げ打って対策に追われてきました。マチ金相手の交渉は、サラ金とは違って、なかなか一筋縄ではいかないところが多いので、気力、体力、知力が要求されます。
マチ金でも、だいたい半分以上は素直に交渉に応じますが、残りのところは、電話の向こうの相手の声にただならぬ雰囲気を感じることがあります。
少し前までは、マチ金は怖いものという意識があり、触れることさえ避けていたような気がします。10日で3割の利息などとは考えられない世界でした。年利に直すと約110割(10万円借りて利息だけ返し続けると1年で110万円払うことになる)という恐ろしい世界です。
若松会では、現実にそのようなヤミの金融を相手に交渉をしているのです。これは、民商そして若松会という組織があるからこそできることであって、個人ではとてもできないことです。
最初はすべてのマチ金にいちいち電話をし、交渉をしていました。そして和解のために相手を民商の事務所まで呼びつけて相談者を交えて直談判をしていたのです。しかし、これではお互いの時間の調整も含めて、電話での交渉に煩わしいものがあります。かなりの時間も費やさなければならず、仕事にも支障をきたします。
文書で通知する効果的な方法
そこで若松会では、第一段階の折衝をFAXで通知する方法に切り替え始めました。このような文書は、相手方に対するプレッシャーもあってたいへん有効な手段です。途中の交渉は電話でのやりとりになりますが、たいていの場合は早い段階で和解にこぎつけることができます。
和解文書の交換もFAXにしました。これで相手方の顏を見ることもなく、交渉を終えることができます。
多重債務・商工ローン対策会議若松会ニュース
は2ページ版でNo3を発行しました
新宿民商
若松会ニュース
No3 P1