新宿区内を散策して集めた「タイムトリップ」の記事です
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新宿タイムトリップ −大江戸線散策−若松河田駅 12月号/2000 by 清水裕二

 駅が若松町と河田町にまたがっているのでこの名になったということです。まず、若松町の町名の由来から説明します。江戸時代にこの地でつくられた門松を幕府に納入しいたからだとのことです。戦前は、女子医大・旧税務大学校の辺りが旧陸軍経理学校で、統計局の辺りが旧陸軍砲工学校でした。史跡らしいものといえば、「八兵衛稲荷」(31番地)があります。この稲荷には、こんな伝承が残されています。江戸中期(宝暦)頃、この地に八兵衛という人が住んでしました。ある日からの原因で火災が発生し近所の家を焼いてしまいました。八兵衛はこの火事を悔やみ以後防火活動を精力的に開始し、以後この地域での火災は発生しなかったとのことです。彼の業績をたたえるために稲荷が建立されたというわけです。今でも防火の神として崇められています。 
次に河田町の町名は、この辺りを川田窪と呼んでいたことに由来します。河田町の出口のすぐ後ろに、「旧小笠原邸」があります。以前紹介したようにこの屋敷は文化財として重要です。東京都が管理し一般公開するとのことですが、いつになるのか?本来の計画ならば駅と一体化した史跡公園を造る予定が、今のままでは新築の駅舎と廃墟の不気味なオブジェと化してしまいます。一日でも早い公園の整備を石原都知事にお願いしたい。
さて、史跡はというと、若松地域センターの前に文化財
のプレートが、「大久保犬御用屋敷跡」と書かれています。
この史跡は、5代将軍綱吉が出した天下の悪法「生類憐
みの令」によって保護された犬たちを養う施設でした。
四谷、大久保、中野の三カ所に設置されていました。大久
保だけでも十万匹以上の犬が収容されていたとされ、犬の
食費のために増税され農民らが苦しみました。こんな身近
に「あの犬小屋」があったのかと感慨に耽りました。